ひきこもり生存戦略

ひきこもりなど、生きづらさを抱える人であっても、生き残れる方法を模索するブログ

海外

アジアハイウェイ、というドキュメンタリーを見た。

NHKのものだ。

ぼくは、あまりテレビを見ない。一番好きなのはNHK教育。次に好きなのは海外の旅番組。それ以外は、あまり見ない。あえて言うなら、ニュースとかドキュメンタリーとか映画とか。

トルコから、アゼルバイジャン、ジョージア(グルジア)などをめぐる旅。この前はイランが特集されていた。行ってみたい。ぼくの夢のひとつは、世界を旅することだ。ガダム・ガーという、イマーム・レザーの足型がある礼拝所、面白そうだった。テヘランから東に800KMのところにあるらしい。小学校の同級生にイラン人がいて、facebookで再会して、イランはぼくにとって身近な国のひとつだ。あと、この番組に出ていた女性(東大に留学が決まったそうだ)が、村上春樹が好きだ、と言っていたのを聞いて、びっくりした。ペルシャ語訳があるのか、日本学が専門らしいので原書を読んだのか…。もっと本の話を聞きたかったが、そういう話にならなかったのは残念だ。

でも、どういう旅をするのか、決めあぐねている。ぼくは、外国に行ったことがある。基本的に、そのすべては楽しいものだった。

しかし、ドイツに行ったとき、フランクフルトアムマイン(ドイツにはフランクフルトが二つあり、よく知られたほうがアムマイン)で、ぼくは孤独を感じた。そのとき、ぼくは一人で旅をしていて、話す人はだれもいなくて、フランクフルトアムマインの水道水はまずくて、飲むと体に毒になる気がして、飲めなかった。孤独で一人、ホテルのベッドで横になりながら、BurnettのThe Secret Gardenを読んでいた。日本で感じたことのあるあの孤独が、まさかドイツにまで追いかけてくるとは思わなかった。ということは、ぼくは、旅をすることで、だれかとつながりたいのだと思った。観光地を見ることには、あまり興味がなくて、そうじゃなくて、だれかとつながりたいのだと思った。遠く離れた土地のだれかと、ぼくは心を通わせたかった。

ぼくは、外国語に、それなりの適性があったようで、英会話を習った兄弟の中では、一番うまく英語を操ることができた。ぼくの失敗は、大学の専攻を外国語にしなかったことなのではないか、と今では思う。正直、少し後悔している。もしああしていれば、もっとよい人生があったのではないか、と。もちろん、そんなことは誰にもわからないのだが。でも、ぼくは今の人生に満足していないから、そういうことを考える。たまに。

ともかく、ぼくは英語がそれなりに話せたので、その縁もあって、留学生と交流することがあった。すごく楽しかった。お互いに「外国人」だから、お互いが「違う」ことをわかっていて、そのうえで会話ができる。これは、すごくいい。日本人同士のコミュニケーションだと、「同じ」が前提とされることが多くて、それはたまにしんどい。お互いが「違う」ことを前提とした話は、とても楽だ。楽しい。

もっと、みんな、お互いが「違う」ことを前提とした話をするようになればな、と思う。